印象記
第13回日本リハビリテーション医学会総会―(昭和51年6月3日,4日於横浜)
七戸 幸夫
1
1北海道立旭川整肢学院
pp.1002-1006
発行日 1976年12月10日
Published Date 1976/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103688
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第1日目第1会場一般演題(痙性,脳性麻痺),主題Ⅰ(成人CPの問題点)
新装成った神奈川県立県民ホールにおいて,横山巌会長の開会の辞につづき,痙性の一般演題が講演された.名鉄下呂の山崎氏らは半導体歪み計を利用し痙縮を測定,九州労災の長尾氏らも筋卜―ヌス計測機を試作し,川崎医大明石氏は,加速度曲線等によるアキレス腱反射の評価について発表,痙性麻痺の客観的・定量的な評価判定に示唆する点があった.千大川口氏らは振動刺激の痙性麻痺筋に及ぼす影響について述べ,横浜市大大川氏らはダントロレン・ソディウムの臨床的使用経験を発表,リハ医学の総合性を端的に印象づけるものがあった.
CPの一般演題は13あり,前半五味リハ学院長が座長となった.兵庫県金原氏らは,運動発達遅滞児の原因調査で,妊娠中および分娩周辺期障害との関連性に有意の差を認め,福岡城戸氏はミラニーの発達表を用い,CP児の療育経験について述べ,その早期療育に言及した.東大江藤氏らのアテトーゼ型を中心にCPの臨床病型変化の演題は,その診断と療育上の基本問題でもあるので,6分の時間はきわめて不足だった.
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