Japanese
English
紹介
スピーチ・マシーンについて―言語障害者用回答機
Speech Machine: An Answering Tool for Articulation Deficiency.
星野 昌哉
1
Masaya Hoshino
1
1東京都心身障害者福祉センター
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Center for the Phyically and Mentally Handicapped.
キーワード:
スピーチ・マシーン(言語障害者用回答機)
Keyword:
スピーチ・マシーン(言語障害者用回答機)
pp.225-227
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103503
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Ⅰ.はじめに
身体障害者のなかには言語障害をもつ者も多い.脳性麻痺アテトーゼタイプのような障害の場合には,著しい言語障害を伴う例が多く,このような障害者の一般就労は現在のわが国の労働市場の状況からみるときわめて困難である.かりに,知的判断力が普通で,視・聴覚にも問題がなく,手指の機能にもさしたる支障もなく,長時間に亘る立位保持が可能であるとしても,言語によるコミュニケーションに障害をもつと,その職域はきわめて限定されたものとなる.
しかし,このような場合であっても,障害者の話し言葉に代って,本人が答えようとする内容と同じ話し言葉が簡単な操作によって即座に発することができる小型の電気補助機があれば,かなり職域が拡がり,言語障害者の多くが職業人として自立することが可能となるであろう.
このような観点から,脳性麻痺者,喉頭摘出者等の言語障害者の職業更生促進を図るため開発したのが以下に述べるスピーチ・マシーンである.
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