ひと
重症心身障害児の治療・研究に励んでおられる愛知県コロニー副総長中央病院院長 村地俊二(むらじ・しゅんじ)先生
杉浦 保夫
1
1名古屋大学整形外科
pp.246
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103301
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先生は昭和20年,名大医学部を卒業され,直ちに名倉重雄教授(現名大名誉教授)の門下に入って整形外科を専攻された.昭和27年,東京厚生年金病院が開設され,名倉教授が院長として赴任されると同時に先生も同院の整形外科医長として着任され,日常診療に忙殺される中でも学問に対する熱意を失うことなく,「いわゆる骨端症」,「膝半月板の再生」などの研究を続けられた.昭和35年,名大助教授として再び母校に招請されるや,「スポーツ外傷」,「骨折」,「脊柱側彎症」などのテーマに取り組み,それぞれの分野で成果を挙げられた.昭和49年,愛知県コロニーの開設と同時に,重症心身障害児の治療・研究に一生を捧げる固い決意のもとに医事専門家として県職員となり,45年5月,中央病院副院長,49年4月,同院院長,49年10月,副総長兼病院長となられて現在に至っており,特に「乳児神経学」,「脊柱側彎症」などの研究をさらに発展しておられる.先生は何事に対しても信念をもって真摯な態度で望んで居られ,後輩の指導に常に意を注ぐなど,筆者もその臨床医家としての理想像に心酔するものの一人である.
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