Japanese
English
特集 障害児の教育
肢体不自由児教育の現状と課題
Present Status and Problems in Education for Crippled Children.
早瀬 俊夫
1,2
Toshio Hayase
1,2
1元全国肢体不自由養護学校
2現大阪府婦人会
2Osaka Cultural Center for Women.
キーワード:
教育
,
肢体不自由児(者)
Keyword:
教育
,
肢体不自由児(者)
pp.1155-1160
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103061
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【抄録】全国に100以上も養護学校があるのに,肢体不自由児の義務教育はいまだに保障されていない.県立寄宿制の養護学校だけでなく市や町でも建てやすいようにすること,同時に家庭訪問教育や放送教育,通信教育など多様な教育措置を整備すべきである.脳性マヒ児の障害改善はrehabilitationでなくhabilitationであり,脳の構造的発達に立脚した訓練がもっととり入れられねばならない.従来の機能訓練が指導要領改訂で養護・訓練なる領域で行なわれることになったが,教育的な面が強調されすぎ,医学的・専門的な面が後退した感がする.教育のあり方は本来,指導要領に主体性があるのではなく,児童に主体性があるので,きめ手は,どれほど的確に児童の実態をつかむかにかかっており,そこから何が必要で,その内容は何かが考察されねばならない.彼らを自立さすには,先ず3歳児からの早期教育が必要で,教育の年限延長も実現すべきである.
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