Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「チェルノブイリ・ハート」―「健常児が生まれる確率は,15%~20%である」という現実を直視する
二通 諭
1
1札幌学院大学人文学部人間科学科
pp.99
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102351
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「チェルノブイリ・ハート」(監督/マリアン・デレオ)は,1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発事故のその後を追いかけたドキュメンタリーである.2003年第76回アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞受賞作品ということからわかるように,発表されてからすでに8年を経ているのだが,福島の原発事故以後,にわかに注目されるようになった.おそらく多くの人たちは,福島原発事故の10年後,20年後に引きつけて画面を凝視するはずだ.日本もこのような事態を迎えることになるのだろうか,と.
「健常児が生まれる確率は,15%~20%である.」
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