スコープ
利き手に関する一考察
高橋 正憲
1
1元東京歯科大学市川総合病院リハビリテーション科
pp.795-800
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101840
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
利き手に関する研究は古くから行われているが,なぜ利き手ができたのか,なぜ利き手が必要なのかなどの疑問は解明されていない.今までの利き手に関する研究で最も問題なのは,左利きの矯正を行った人も右利きの母集団として扱われてきたために,右利きと言われる人のデータには本来左利きであった人も混じっていることである.また,脳と手の関係を調べた研究では,大多数を占める右手利きを対象とした研究が多く,脳との関連で興味が深い左利きは,とりあえずは右利きの問題を解決してからということで脇に置かれてきたことにある.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.