Japanese
English
講座 脳機能画像診断の進歩・2
CT
Recent advance in functional brain imaging:CT.
木下 俊文
1
Toshibumi Kinoshita
1
1秋田県立脳血管研究センター放射線医学研究部
1Department of Radiology and Nuclear Medicine, Research Institute for Brain and Blood Vessels-Akita
キーワード:
コンピュータ断層撮影
,
3次元CT血管造影
,
灌流CT
,
脳梗塞
Keyword:
コンピュータ断層撮影
,
3次元CT血管造影
,
灌流CT
,
脳梗塞
pp.126-129
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101442
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はじめに
コンピュータ断層撮影(computed tomography;CT)では,生体内を透過したX線を検出器でとらえて数値化し,コンピュータによって計算して断層像を作成する.これは,被照射体の密度の違いによりX線吸収度が異なることを利用しており,通常,形態画像として用いられる.
CTで得られたデータを再構成することで3次元画像を作成することができるが,CT angiography(CTA)では,経静脈性に注入したヨード造影剤を脳血管内に充満させるときれいな3次元の血管像が得られる.CT検出器の多列化に伴って,体軸方向により広い範囲を,短時間に,高い空間分解能で撮影できるようになった.さらに,DSA(digital subtraction angiography)で得られるような血管内の造影剤の経時的な流れがわかるようになり,時間軸を有した3D-CT-DSAが現実化している1).灌流CTでは,造影剤をトレーサとして,脳循環動態の機能解析が可能である.
本稿では,最新のCT装置により得られる動的情報について述べ,頭部疾患への臨床応用について解説する.
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