スコープ
カナダの大学院留学の実情とリハビリテーション事情―アルバータ大学留学の経験から
青柳 陽一郎
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
pp.285-288
発行日 2003年3月10日
Published Date 2003/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100822
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はじめに
海外留学というと学位を取得してからの留学が一般的だが,博士課程の大学院生として海外のラボで研究したいという場合もある.しかし理系の大学院留学に関する情報や体験談は意外に少なく,留学しようとは思うものの実際どのように出願手続きをしたらよいのかわからなかったり,入学はしたものの情報が少ないために余計な苦労をすることが多い.筆者は1998年から2002年までカナダのアルバータ大学の神経科学センター(Centre for Neuroscience)の大学院博士課程(PhD program)に留学し博士号を取得したが,日本語の情報が少なく,時間を割いて自分で調べなければならないことが往々にしてあった.苦労はしたものの留学生活を通じて大学院教育のなかにどっぷり浸かり,カナダのリハビリテーションを中心とした医療事情を垣間見ることができたので,見聞したことを報告したい.
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