Japanese
English
研究と報告
著しい大脳性視野狭窄例に対する神経視覚リハビリテーションの経験
Neurovisual rehabilitation for a patient with severely restricted visual field after cerebral infarction.
境 信哉
1
,
平山 和美
1
,
山脇 理恵
1
,
藤本 ちあき
2
,
近藤 裕見子
3
,
山鳥 重
1
Shinya Sakai
1
,
Kazumi Hirayama
1
,
Rie Yamawaki
1
,
Chiaki Fujimoto
2
,
Yumiko Kondo
3
,
Atsushi Yamadori
1
1東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野
2東北大学医学部附属病院リハビリテーション部
3東北大学大学院生命科学研究科脳情報処理研究室
1Division of Neuropsychology, Department of Disability Medicine, Tohoku University Graduate School of Medicine
2Department of Rehabilitation, Tohoku University Hospital
3Department of Developmental Biology and Neurosiences, Graduate School of Life Science, Tohoku University
キーワード:
大脳性視野狭窄
,
視覚探索
,
衝動性眼球運動
,
視覚リハビリテーション
Keyword:
大脳性視野狭窄
,
視覚探索
,
衝動性眼球運動
,
視覚リハビリテーション
pp.63-71
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100735
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
同名性視野障害は,脳損傷後に最も頻繁に認められる後遺症の一つで,神経リハビリテーションセンター全患者の20~30%に認めたとの報告がある1).さらに,半盲患者の61%が視野障害による日常生活の問題を示す2).Kerkhoffら3)は,複数の同名性半盲患者に対し,視覚探索での衝動性眼球運動の利用を中心とした系統的代償ストラテジー課題を施行し,有効性を報告している.われわれは,右下のわずかな視野だけが同名性に保たれた大脳性視野狭窄患者1例に対し,彼らの方法を簡便な形に改変して施行,一定の効果を得たので報告する.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.