連載 日本全国,こだわりの住宅改造
幼児期から住環境を考えよう!
西村 顕
1
,
山崎 哲司
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
キーワード:
こども
,
幼児期
,
肢体不自由
,
住宅
,
住環境整備
Keyword:
こども
,
幼児期
,
肢体不自由
,
住宅
,
住環境整備
pp.593-595
発行日 2006年6月10日
Published Date 2006/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100324
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
幼児期の住環境の考え方
幼児期は,年齢的にも体重が軽いため,移動・入浴・排泄などADLに関する問題は母親がこどもをサッと抱きかかえて解決してしまうことが多い.この介助自体は決して悪くはないが,抱きかかえ介助時の母親の様子をよくみると,こどもが壁や扉にぶつからないように,背中を反ったり腰をひねるなど多少とも無理な姿勢をとりながら行っていることがわかる.そのため,継続的に介助が必要なこどもの母親は,慢性的な腰痛に悩まされていることが少なくない.したがって,この時期は母親の腰痛予防の理解を深めつつ,こどもの成長を考慮しながら住環境を見直していくことが,親子共々重要である.
このような考え方を踏まえ,幼児期に水廻り環境を整備した事例を紹介する.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.