Japanese
English
特集 認知症のリハビリテーション
在宅ケア
Home care for person with dementia.
六角 僚子
1
Ryoko Rokkaku
1
1茨城キリスト教大学看護学部
1Ibaraki Christian University
キーワード:
家族
,
家族の受容適程
,
ターミナルケア
Keyword:
家族
,
家族の受容適程
,
ターミナルケア
pp.239-242
発行日 2006年3月10日
Published Date 2006/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100263
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認知症高齢者の所在
認知症が疑われる人で要介護認定者の約6割は在宅で暮らしていると言われている.その高齢者を介護している介護者の負担は,女性の社会進出や核家族化,少子化の影響のため想像を絶するものがあるだろう.認知症ケアでは生活重視がキーワードであり,これまでの生活が継続されることが大切である.余裕のない介護は認知症高齢者も安心して生活を過ごせないことにつながる.在宅ケアの支えの中心となるのは家族だが,その家族の力が尽き果てることなく,孤立することがないように地域全体で支えていくことが必要となる.
一方,認知症高齢者は,本心では在宅で家族から介護を受けたいと考えていても,家族に迷惑をかけたくないという思いから,病院や施設,グループホームなどでの生活を余儀なくされている実態もある.それゆえに,認知症高齢者の精神的な負担を少なくし,家族を支えながら在宅での生活をうまく進めていくためには,多くの職種が連携を図りながら,チームアプローチを進めていく必要がある.
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