Japanese
English
特集 手の外科の最近の進歩
職業病と手の外科
Occupational diseases in the hand.
有野 浩司
1
,
根本 孝一
1
Hiroshi Arino
1
,
Koichi Nemoto
1
1防衛医科大学校整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Defense Medical College
キーワード:
障害
,
音楽家の手
,
使い過ぎ
Keyword:
障害
,
音楽家の手
,
使い過ぎ
pp.421-425
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100094
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はじめに
第二次世界大戦後1945年に米国手の外科学会が,1957年に日本手の外科学会が開催されるようになって以来,手の解剖学的知識をもとに手の外科学が発展してきた.手の問題は直接生命に関わらないが,近年さまざまな職業において手の重要性が認識されてきた.職業病の問題に対しては傷害,障害の治療のみならず,作業方法,労働環境の整備などによる予防が重要である.そのためには医療関係者はもちろん,本人の治療,予防に関する理解,労働,作業の管理者の理解が必要である.
本稿ではよくみられる手の疾患,すなわち手根管症候群,バネ指(弾発指),de Quervain病(狭窄性腱鞘炎),Dupuytren拘縮,Heberden結節について簡単に触れ,職業音楽家(吹奏楽)を例に職業病の予防,治療などについて述べる.
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