Japanese
English
原著
理学療法士が経験する患者やその家族・同僚・関連職者の感情から受けるストレス—語りをベースにした質的事例研究
Stress experienced by physical therapists due to the emotions of patients, their families, colleagues, and related workers: a qualitative case study based on narratives
喜多 一馬
1
,
池田 耕二
2
Kazuma KITA
1
,
Koji IKEDA
2
1株式会社PLAST
2奈良学園大学保健医療学部リハビリーテンション学科
キーワード:
質的事例研究
,
語り
,
ストレス
Keyword:
質的事例研究
,
語り
,
ストレス
pp.957-963
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203565
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要旨 【目的】理学療法士が経験する患者やその家族・同僚・関連職者の感情から受けるストレスの質を質的事例研究で探究すること.【方法】医療職としてキャリアが熟達した19名の理学療法士を対象とし,「患者やその家族・同僚・関連職者の感情に巻き込まれたり,傷ついたりしたことがあるか」についてインタビュー調査した.分析は,特徴的な語りを抽出して概念化した.【結果】概念は,① 対応が困難と感じる患者の言動や行動からくるストレス,② 患者の理不尽さからくるストレス,③ 患者の病状進行や死に直面することからくるストレス,④ 後輩(部下)の行動や上司批判からくるストレス,⑤ 自分より経験のある他職種や経営者との考えの相違からくるストレス,⑥ 他職種とのミスコミュニケーションからくるストレスの6つが抽出された.【考察】理学療法士が経験するストレスには特有の質や特性があることが示唆された.
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