--------------------
書評 —石川 朗,種村留美(総編集)/小島 悟,小林麻衣(責任編集)—「—15レクチャーシリーズ 理学療法・作業療法テキスト—運動学実習」
宮本 重範
1
1神戸国際大学リハビリテーション学部
pp.331
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200840
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本書を手にして,ページをめくった後,これは授業にすぐに使える教科書だな,というのが私の最初の印象である.本書の責任編集者であり,執筆者の一人である小島 悟氏は,私が札幌医科大学衛生短期大学部で教員をしていた頃の理学療法学科の学生であり,カナダから帰国後,1983年に札幌医科大学に赴任して以来,私がカナダのマニトバ大学で学んだ先端的な運動学の理論と実践的な運動学実習を理学療法学科,作業療法学科の学生達に伝え,理解してくれたその一人である.
特に実習の授業において,最初は学生達には肌を露出することに恥じらいや戸惑いが見られたが,女子学生には脊柱等を触診しやすい特注のガウンを着用するなどの工夫によって,男女差なく実習を円滑に進めることができ,かつ,学生が患者の気持ちを理解できる機会にもなったと思う.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.