特集 こころの問題と理学療法
精神科領域での理学療法の役割と効果的な介入方法
上薗 紗映
1
Sae Uezono
1
1平川病院リハビリテーション科
キーワード:
精神疾患
,
情報収集
,
身体合併症
,
転倒予防
Keyword:
精神疾患
,
情報収集
,
身体合併症
,
転倒予防
pp.227-232
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201474
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はじめに
精神科領域での理学療法と言って,勤務している理学療法士も実際の業務内容がすぐに頭に浮かぶ人は少ないだろう.厚生労働省1)発表の病院調査でも常勤換算177.7名程度である.一方,日本は超高齢社会に突入し,精神疾患が5大疾病として認定され,認知症への対応や,地域包括ケアの導入,認知症リハビリテーションの診療報酬での評価など,精神科医療と理学療法の距離は近くなりつつある.本稿では,精神医療と理学療法のかかわりについて述べ,筆者の勤務する平川病院(以下,当院)での診療の紹介や私見を含めて,理学療法士としての効果的な介入方法について紹介していきたい.
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