とびら
人生100年時代の理学療法士
仙波 浩幸
1
1日本保健医療大学保健医療学部
pp.483
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201209
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世の中はますます慌ただしくなるのだろうか.リンダ・グラットン著『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)によると,2007年に日本で生まれた子供の50%が107歳まで生きるそうだ.この超長寿社会に対応すべく一億総活躍社会の実現のため,さまざまな将来ビジョンについての提言が出ている.働き方改革,第4次産業革命,人づくり革命など「改革」,「革命」と大仰な言葉,さらに,ベーシックインカム,プライマリーバランス,Society5.0,人工知能(AI),シンギュラリティ,仮想通貨,ワークライフバランス,健康寿命の延伸,全世代型社会保障,アジア健康構想などの言葉が跋扈している.人は洪水のように襲ってくる情報をどれだけ理解できるのだろうか.
インターネットの普及により,誰もが簡単に,途轍もなく大量でしかも高度な内容の情報にアクセスすることができるようになった.各国諜報機関が集積するインテリジェンスのソースは95%以上が公開情報であるという.
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