オリパラ関連企画 理学療法士が知っておきたい重要なスポーツ動作・4
膝靱帯損傷とサッカー動作
吉田 昌平
1
1がくさい病院スポーツリハビリテーション科
pp.342-343
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201172
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サッカー動作における外傷の特徴
サッカーにおける外傷調査は,男女問わず国際大会やプロリーグ,若年層などを対象に広く行われている.Pfirrmannら1)によるシステマティックレビューでは,外傷発生は練習より試合で多いことが報告されている.そのほか,急性外傷,特に「タックルされて」などのコンタクト(接触)による発生が多いことは言われているが,多発する外傷の種類,受傷機転などに関する統一した見解はみられない.
外傷発生は大腿四頭筋・ハムストリングの筋損傷(肉離れ)に代表される大腿部に多く,膝関節は,大腿部の次に外傷発生が多い部位である.靱帯損傷の占める比率が高く2),重症外傷になりやすい.また近年では,頭頸部や上肢の外傷も増加傾向にある.
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