特集 理学療法のプロフェッショナルをめざして
各分野での継続教育のあり方
5.在宅理学療法のプロフェッショナルを育てる
小山 樹
1,2
Miki Koyama
1,2
1NPO全国在宅リハビリテーションを考える会
2(株)ジェネラス
キーワード:
在宅理学療法
,
地域包括ケア
,
教育
Keyword:
在宅理学療法
,
地域包括ケア
,
教育
pp.603-611
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200920
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はじめに
在宅理学療法は狭義には自宅もしくは施設などで生活する方に訪問や通所で提供される理学療法と捉えられており,広義には地域包括ケアシステム(住まい・医療・介護・予防・生活支援)のなかで行われる理学療法と捉えられている.地域包括ケアシステムのなかでは,専門職が個々の「利用者」に対してサービス提供を行う日常業務は当然として,さらに「地域」に対する貢献が今後の役割として期待されている1).つまり,患者(利用者)・家族に提供される理学療法の知識・技術だけでなく,地域包括ケアをマネジメントする人材としての役割が在宅関連で働く理学療法士には求められる.そのなかで活躍できる理学療法士にはどんな専門性が求められ,その教育をどのように行えばよいかを本稿では考えていきたい.
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