特集 理学療法のプロフェッショナルをめざして
各分野での継続教育のあり方
3.循環器疾患分野のプロフェッショナルを育てる
神谷 健太郎
1
,
濱崎 伸明
2
,
松永 篤彦
1
Kentaro Kamiya
1
1北里大学医療衛生学部
2北里大学病院リハビリテーション部
キーワード:
循環器
,
心臓リハビリテーション
,
大学院教育
Keyword:
循環器
,
心臓リハビリテーション
,
大学院教育
pp.593-596
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200917
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
循環器疾患に対するリハビリテーション(心臓リハビリテーション)は先進的な施設でのみ行われる治療ではなく,標準治療の一環としてすべての患者に適応を検討すべき治療の一つとなっているが,整形外科や脳卒中に対するリハビリテーションと比較して日常臨床への普及率は高くない.循環器疾患は国民の医療費に占める割合が最も大きいが,リハビリテーション料の算定割合では,運動器や脳血管疾患の10分の1以下にとどまっている.エビデンスの確立された心臓リハビリテーションのさらなる普及が必要と考えられる.本稿では,循環器疾患分野における理学療法の継続教育の現状と課題について述べる.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.