特集 現任研修—求められる臨床技能の習得
理学療法士に必要な臨床技能としてのハンズオンスキルと現任研修
山内 正雄
1
Masao Yamauchi
1
1首都大学東京大学院 人間健康科学研究科 理学療法科学域
キーワード:
ハンズオンスキル
,
徒手理学療法
,
IFOMPT
Keyword:
ハンズオンスキル
,
徒手理学療法
,
IFOMPT
pp.117-122
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200782
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はじめに
理学療法士は,「理学療法士及び作業療法士法」の第2条に「身体に障害のある者に対し,主としてその基本的動作能力の回復を図るため,治療体操その他の運動を行なわせ,及び電気刺激,マッサージ,温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されている.つまり,物理的手段や機械器具などを用いても用いなくても,治療体操などの運動療法を行うのが理学療法ということである.
これに対して物理的手段や機械器具などを用いずに,神経筋骨格系疾患に対して徒手で行うのが徒手理学療法と理解されている.どちらにしても徒手で行う治療が中心となるため,理学療法技術を身につけることは必須であり,ハンズオンスキルを身につけ向上させていくことは,非常に重要である.
筆者は徒手理学療法技術の習得および教育にかかわって20年以上になる.そこで,徒手理学療法におけるハンズオンスキルの研修方法について,国際整形徒手理学療法士連盟(International Federation of Orthopaedic Manipulative Physical Therapists:IFOMPT)の教育基準および教育方法を例に挙げながら,理学療法技術の習得方法について考えていきたい.
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