臨床実習サブノート 臨床実習で患者さんに向き合う準備・9
がん
國澤 洋介
1
,
高倉 保幸
1
Yousuke Kunisawa
1
1埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科
pp.215-220
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200487
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はじめに
現在,わが国において,2人に1人はがんに罹り,3人に1人はがんにより亡くなるとされています.一方,がん治療の進歩によりがん生存者は500万人を超えようとしており,がんが「不治の病」とされた時代から「がんと共存」する時代へと変化しています.これまで,がん自体,あるいはがん治療過程で生じた心身の障害に対する積極的な対応は十分とはいえませんでしたが,2010年度診療報酬改定をきっかけに,がん患者に対するリハビリテーションにかかわる理学療法士が増えるとともに,学生が臨床実習でかかわる機会も増加しています.本稿では,学生が臨床実習でがん患者のリハビリテーションにかかわる前に知っておくべきポイントについて解説します.
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