特別寄稿
若手へのメッセージ
堀江 義則
1
1医療法人社団慶洋会ケイアイクリニック 院長/日本アルコール・アディクション医学会 理事長/慶應義塾大学医学部 客員教授
pp.12-13
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.12.01_0012-0013
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卒後2年間の大学病院での内科初期研修後に,3年目からの出張先を決めるくじ引きがあった。内科の研修医は23人いて,くじ引きの結果は23番。指定病院の国立療養所久里浜病院(現:久里浜医療センター)に出張となった。アルコール依存症治療の専門医療機関のイメージがあるが,当時は近隣の患者の内科診療も行っており,肺炎や大腸憩室炎などの症例は主治医として診療を行った。循環器内科などの専門医はいない一方で,消化器内科のスタッフは充実しており,内視鏡や腹部超音波検査を懇切丁寧にご指導いただいた。当時はC型慢性肝炎に対するインターフェロン治療が始まった時で,アルコール関連肝疾患とは別にC型慢性肝炎患者にも肝生検を行い,かなりの症例数をこなした。毎週約10人のアルコール依存症例が入院してきて,腹部超音波と上部消化管を原則行うため,小生が検査を担当し,上部消化管や肝臓の検査を数多く経験した。
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