ひろば
高校生のスポーツ外傷・障害予防について思うこと—全国高校ハンドボール大会のトレーナーを経験して
岡田 誠
1
1藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
pp.1146-1147
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200069
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第37回全国高等学校ハンドボール選抜大会が,2014年3月25日(火)〜30日(日)の6日間にわたり,愛知県豊田市スカイホール豊田にて開催されました.男子41校,女子41校が出場して,大接戦のなか男子は沖縄県代表の興南高校,女子が東京都代表の佼成学園女子高校が優勝しました.出場校男女82校のうちトレーナーが参加した高校は,23校(男子12校,女子11校)で,そのなかで理学療法士は6名でした(主催者側資料参考).高校野球などは,日本理学療法士会の県士会レベルでサポート体制がありますが,高校ハンドボールではそのような体制もないため,上述のような人数になってしまっていると思われます.筆者はこの大会に,愛知県代表愛知県立松蔭高校のトレーナーとして参加しました.
今回,ハンドボール部のトレーナーとして大会に参加することになったのは,松蔭高校と藤田保健衛生大学で協力して実施した高校生のスポーツ外傷・障害予防の活動がきっかけでした.運動部所属生徒のうち67.4%が何らかのスポーツ外傷・障害の要因をもっていることが筆者調査によりわかりました.この活動を通して,高校生,特に公立高校に在籍する生徒のスポーツ外傷・障害の現状を目の当たりにすることができました.
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