紹介
バリアフリースポーツ「ふうせんバレーボール」を経験して
遠藤 佳子
1
Endou Yoshiko
1
1社会福祉法人 大阪市障害者福祉・スポーツ協会 大阪市更生療育センター
pp.228-229
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101135
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
当施設では,身体障害者更生施設の利用者が「今の自分を受け止め,いきいきと生活する」ために,身体的機能の改善のみに注目するのではなく,日常生活での自信感を向上させることが必要であると考えている.そのための有効な手段として,スポーツや旅行を楽しむことが挙げられる.これらの活動により,体力,健康の維持増強につながるだけでなく,外部との交流や情報交換の輪を広げることができ,趣味活動の拡大が図られ,個々人の「生きる質」が変化すると考えられている1).また,心身機能の活性化によって積極的な生活態度へと変化し,「障害」そのものに対する価値観の転換につながることが期待される.
特にスポーツについては,大会などにエントリーすることが大切であると考え,障害者スポーツ大会や,スポーツ教室に参加することを積極的に支援している.本稿では,一例として,バリアフリースポーツである「ふうせんバレーボール」について紹介する.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.