Japanese
English
症例報告
大腿骨転子部骨折に対するCHS後に変形骨癒合した症例に対する人工骨頭置換術後の理学療法の経験
Experience of the physical therapy after the hemiarthroplasty for the case who had deformity synostosis of the femoral neck after the CHS for trochanteric fractures.
江戸 優裕
1,2
,
濱 裕
3
,
四本 直樹
3
Masahiro Edo
1,2
1文京学院大学 保健医療技術学部 理学療法学科
2国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 福祉援助工学分野
3IMSグループ 新葛飾病院 整形外科
キーワード:
大腿骨頸部
,
アライメント
,
人工骨頭置換術
Keyword:
大腿骨頸部
,
アライメント
,
人工骨頭置換術
pp.140-144
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106552
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:左大腿骨転子部骨折に対してcompression hip screw(CHS)を施行し,さらにその1年半後にバイポーラ型人工骨頭置換術(bipolar hip arthroplasty:BHA)を施行した症例を経験した.本症例はCHSにより良好な整復位が得られておらず,BHAを施行する前は頸体角等の大腿骨頸部のアライメント不良によって股関節は屈曲・内転・内旋位を呈していた.これに起因して歩行は内旋歩行となり,患肢の疼痛によって歩行器を使用していた.BHA後は緩徐ながらも股関節可動域に改善を認めたが,その一方で,大腿骨頸部が延長されたことによる脚長差の補正のため,歩行時にknee-inが残存していた.これらの改善を目的に運動療法と足底挿板を実施したところ,BHA後7週でknee-inはほとんど認められなくなり,疼痛は消失し独歩が自立した.その後は二次的な膝関節障害の予防を図り,BHA後16週で理学療法を終了した.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.