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編集後記
吉尾 雅春
pp.302
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106029
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4月.新年度の始まりです.現代社会の日本では,正月以上に気持ちが引き締まる季節になっているのではないでしょうか.新卒として就職された方,ある転機を迎えて新天地を求めた方,そういう方々を迎え入れる方,それぞれの立場で思いは違いますが,不安を打ち消すくらい期待感が大きいものであることを願っています.そして,その期待が現実のものになっていくよう,皆様でご尽力いただきたいものです.
とは言え,この度の診療報酬の改定では驚きと混乱と落胆と,と言いつつ自身で前向きの表現が全くないのに改めて驚いていますが,臨床現場では対応に相当苦慮されていると思います.単位制を中心とする制度の抜本的改革と大胆な回数制限や逓減性の導入,PT,OT,STの専門性への問いかけなど,すぐに対応できるような内容ではなく,多くの嘆きの中で先述した期待感が果たして実現に向かうものか,疑問が湧いてしまいます.しかし,確かに多くの問題を含む今回の診療報酬改定ですが,理学療法の質を改めて問われた歴史的に意義深い改定であることも事実です.こういうときにこそ理学療法は変革を遂げなければならないと思います.私達が真に期待すべきことを問い直してみる必要がありますが,上田氏の講座「ICFの基本的な考え方」にもヒントはありそうです.
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