学会印象記 第1回アセアリンリハビリテーション医学会学術会議
リハビリテーション医学の学際性を再認識
大工谷 新一
1
1関西医療学園専門学校理学療法科
pp.198
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105265
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アセアン(東南アジア諸国連合)リハビリテーション医学会の第1回学術会議が,平成10年12月10日から13日の4日間,タイ王国のチェンマイオーキッドホテルにて開催されました.アセアンといえども参加者の国籍は様々で,アセアン諸国はもちろん,イスラエル,オーストラリア,アメリカ合衆国,アイルランド,日本等々と非常に多くの国々からの参加者がありました.日本からは20数名の参加者があり,そのほとんどはリハビリテーション医でした.開会式にはタイ王国王女のご臨席もあり,タイ王国におけるリハビリテーション医学の地位の高さを感じました.学会の内容は,Honorary Lecture,Plenary Session 1~4,Symposium 1~5,Workshop 1・2,Free Papers 1~5,Poster Sessionで構成されていました.
学会の話題としては,「電気診断学」「FES」「TES」「痙性」「脊髄損傷」「整形災害外科」「FIM」など非常に多岐にわたり,リハビリテーション医学の学際性を再認識させられました.なかでも,「電気診断学」に関するPlenary SessionとWorkshopの講師およびFree Paparsの座長の三役を務められたProf. Jun Kimura(京都大学名誉教授)の人気は非常に高く,講演終了後の質問に列ができるほどで,木村先生の人気とタイ王国を初めとした各国の参加者の勉強熱心さに驚くばかりでした.
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