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編集後記
吉尾 雅春
pp.634
発行日 1998年8月15日
Published Date 1998/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105123
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ワールドカップで攻めきれない日本のサッカーを観ていて,歯がゆい思いをされた方も多かったことだろうと思います.体力的な差は仕方ないとしても,素人目に,もう少し何とかならないものかと感じました.と同時に,私たち日本国民が持つ共通の課題のようなものを私は感じたのです.どちらかというと,守り中心で,積極的に攻めることが不得手な文化を作っているような気がするのです.たとえば,家の構えです.塀でしっかり囲い,他者を受け入れないようにさえ見える外構は,一方では,他人の中に積極的に入り込むことの障害にもなります.他人もその外構を見て身構えますから,一層関係づくりが難しくなりそうです.理学療法の専門分野に関してもそのようなことがあるのではないでしょうか.改めて自己分析してみなければと思います.
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