特集 身体障害者スポーツ
身体障害者のスポーツ体験:私とスキューバダイビング/視覚障害者の柔道/身障者スポーツとの出会いから/スキューバダイビングに挑戦
上田 真弓
1
,
柿谷 清
2
,
原 雅弘
3
,
米玉利 祐資
Ueda Mayumi
1
,
Katitani Kiyoshi
2
,
Hara Masahiro
3
,
Yonetamari Yuji
1近森リハビリテーション病院医療相談室
2徳島県立盲学校高等部理学療法科
3株式会社・フタガミ
pp.420-429
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105089
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「まゆみちゃんでもできるのよ,一緒に潜りたいから私が先にライセンスとるね」と,三重県の病院に入院中,親身になってくれるある看護婦さん(以下,柴原さん)がいってくれたことがありました.しかしその頃は,障害者スポーツのスキューバダイビングのことを耳にしたこともなかったし,ましてや手足の不自由な私がどうやってやるのか? 何だかピンとこないし,現実的に考えられないまま時間が流れていたのです.
3年後のある日,柴原さんは神戸の病院にまで訪ねて来てくれて,「次はまゆみちゃんの番よ!」と,ライセンスをとったことやスキューバダイビングの話をいろいろとしてくれました.私は危うく忘れかけていた約束であっただけに,突然の話で驚きました.遠く離れた私をいつまでも気にかけてくれ,「海の中を見せたい]と思ってくれていた柴原さんの気持ちが嬉しいと同時に,忘れかけていたことを申し訳なく思いました.この柴原さんによって,私とスキューバダイビングとの出会いがありました.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.