“JOY”of the World!|ロールモデル百花繚乱・11
我れbacteriumとならん
矢野 晴美
1
1国際医療福祉大医学医学教育統括センター・感染症学
pp.1392-1395
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202877
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感染症の診療と教育が大好きだ。微生物がどんな症状を引き起こすのか、そのメカニズムや病態生理は非常に興味深い。患者の症状から、体系的な鑑別診断を行う時、感染症を考える場合、必ず微生物を想定する。各微生物が、どのような症状を、どのようなメカニズムで起こすのか。どのようなリスクがある患者に、どのくらいの頻度で、どのような症状が起こりうるのか。そのような知識を駆使し、臨床推論する過程に、最も学術的な魅力を感じている。
私は、2005年に帰国するまで、主に米国で学んできた(表1)。帰国後は、自分自身も第一線で臨床業務に取り組みつつ、若手に伴走しながら、感染症科専門医の育成に情熱をかけている。“あらゆる臓器のあらゆる微生物による感染症”に一定以上のレベルで対応できる医師を養成していきたい。
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