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編集後記
吉尾 雅春
pp.864
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104161
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1994年も終わりを告げようとしています.猛暑,渇水に泣き,そして政治はこれ以上ありえないほどの不透明さ.良かったことは景気が少し上昇に転じていることと,異論はおありかもしれませんが,長嶋巨人軍が日本一になったことくらいでしょうか.来年は猪が取り仕切るそうなので,ぜひ,はっきりした社会にしてほしいものです.
さて,本号の「特集」は“脳外傷”です.その病態や予後,リハビリテーションの在り方など,臨床で困惑している諸氏も多いものと思います.まず基礎として,梅村氏には脳外傷の発生機序と病理,病態について非常にわかりやすくまとめていただきました.渡邉氏には脳外傷によるさまざまな障害の評価と,対策・対応について要領良く解説していただきました.リハビリテーションを担う者が基本的に理解しておかなければならないことが網羅されています.体幹筋の緊張異常によってその固定がうまく行なえないことの多い脳外傷の理学療法は佐藤氏にお願いしました.
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