紹介
パーソナリティーテストと運動日課表を取り入れた運動療法教育の紹介―糖尿病教室の実践から
西澤 利広
1
,
奥 壽郎
1
,
牧田 光代
1
,
三好 邦達
2
,
西川 真人
3
,
斎藤 宣彦
3
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学整形外科学教室
3聖マリアンナ医科大学病院第三内科
pp.415-417
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104032
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Ⅰ.初めに
年々増加傾向にある糖尿病疾患に対する治療の中で,運動療法の果たす役割は大きくなっている1).中でも初期の糖尿病患者の治療においては,厳密な血糖コントロールと同時に,合併症予防のための糖尿病教育が重要であることは周知の事実である2).そのため多くの病院では,医師を中心としたコメディカルスタッフによる「糖尿病教室」が運営されている.しかし,運動療法のセクションを理学療法士が担当している病院はまだ少なく,糖尿病患者に対する運動療法の教育方法についても検討課題として残っている3,4).
当院では「糖尿病教室」での運動療法教育をリハビリテーション部が担当しており,その際エゴグラム5)を用いたパーソナリティーテストによる運動療法の個別指導を行なっている6).今回,糖尿病患者に対する運動療法教育について,当院の教育入院システムの紹介も兼ねて,エゴグラムと運動日課表を利用した経験を紹介する.
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