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編集後記
上田 敏
pp.144
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103948
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今年の冬は昨年に続いての暖冬との予報であったが,1月上旬までの気候をみると晴れの日は多いものの寒さはかなりきびしいようである.東京でも筆者の住む清瀬あたりになると都心よりは気温も2~3度低く,わずかながら雪も1回降っている.先の見えない不況と政治の昏迷も相変わらずで,お正月のめでたさも中位である.
さて本号の特集は「脳卒中リハビリテーションプログラムの各段階に応じた理学療法」である.脳卒中に限った話ではないが,リハビリテーションは急性期を脱した慢性期に行なうもので,それも病院だけで完結するものだという古い考え方がまだあちこちに残っていないとは言えない.それを打破するために,もっとも多い対象疾患である脳卒中について,早期リハから在宅リハまでの各段階を取り上げ,おのおのの段階の特徴に応じてリハ・プログラムとその中での理学療法がどのように違ってくるのかをみようとした.
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