報告
第三次救命救急センターにおける医学的リハビリテーションの役割について―理学療法の実施状況とリハビリテーションシステムについて
荒井 紀子
1,2
,
今吉 晃
1,2
,
松葉 好子
1
,
渡邊 由佳
1
,
伊良波 知子
1,3
,
工藤 敦子
1
,
米沢 幸子
1
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院リハビリテーション科
2横浜市老人リハビリテーション友愛病院
3(財)スポーツ医・科学研究所
pp.865-869
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103899
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Ⅰ.初めに
近年,都市における救命救急医療システムの整備が進み,第三次救命医療施設の役割がますます重要となっている.理学療法士がこのような現場で救命直後から医学的リハビリテーションを必要とされる患者に接する機会が増加しつつあるが,患者の生命リスクが高いこと,救命目的を達した場合,早期に後方医療施設へ転院となることなどの制約からその対応には,苦慮する場合も少なくない.そこで今回われわれは,本学救命救急センターにおけるリハビリテーションシステムと理学療法の実施内容を紹介し,若干の考察を行ない,さらに,救命救急医療の現場における医学的リハビリテーションの役割について検討したので報告する.
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