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特集 脊髄損傷
脊髄損傷の筋力増強訓練と移動動作訓練―バランス訓練・プッシュアップ・移動動作訓練を中心に
Spinal Cord Injury: The Muscle Strengthening and Transfer Exercises in Spinal Cord Injury Patients; Balance, Push Up, Long Sitting Locomotion and Transfer Exercises
山本 吉晴
1
,
岩崎 洋
1
,
水上 昌文
1
,
吉田 由美子
1
,
小山 信之
1
,
川井 伸夫
1
Yoshiharu YAMAMOTO
1
,
Yo IWASAKI
1
,
Masafumi MIZUKAMI
1
,
Yumiko YOSHIDA
1
,
Nobuyuki KOYAMA
1
,
Nobuo KAWAI
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター病院
1National rehabilitation center for the disabled hospital.
pp.228-234
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103717
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1初めに
脊髄損傷の理学療法においては,運動麻痺による筋力低下・脱失が主要な問題点の一つであり,それに対応した運動療法として筋力増強訓練が設定されるのが通例である.しかし,急性期以降で脊椎の安定した脊髄損傷患者を対象としている当院においては,上位頸髄損傷患者を除いては,バランス訓練とプッシュアップ,移動動作訓練を通して,筋力の強化・調整を図ってゆく方針で一貫しており,筋力増強訓練がその主体にはなっていない.したがって,本稿では,筋力による機能レベル判定と筋力増強訓練から始め,次に,バランス訓練とプッシュアップ,移動動作訓練を中心に述べてゆく.
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