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編集後記
吉尾 雅春
pp.286
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103500
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医療法がなかなか国会審議に入らない.湾岸戦争,PKO派遣,バブル崩壊に伴う諸々の問題が次々と国会審議の柱になってしまった.どうやら今夏ころには成立しそうな雰囲気になっているようではある.4月1日より診療報酬が改定された.主な改定内容が発表された当初は,複雑なものの改定率が我が目を疑うほどの大きさであった.ところが実際に蓋を開けてみると,例の“6月以降の併用算定禁止”が通知されており,エイプリル・フールであることを願いたいくらいである.そのことも含めて今回の診療報酬改定は10年ぶりの大幅なものである.厚生省としては本来は医療法の改定に伴って実施したかったのであろうが,国会審議がままならぬ状態故に,それを待たずして実施されたようである.ということは,今夏に医療法が改正されるといわゆる抜本的な診療報酬の改定が実施されることになり,2年後の改定ではさらに難しい局面も出てきそうである.
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