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編集後記
安藤 徳彦
pp.142
発行日 1991年2月15日
Published Date 1991/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103215
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体幹は姿勢を制御する「かなめ」であるが,研究成果はまだ不十分である.今回の体幹機能の特集は,理学療法士学会の報告者を中心に執筆を依頼した.
横山氏には,的確な測定技術によって歩行時の体幹の動きを分析した結果を報告していただけた.勝田氏は脊柱のバイオメカニクスを概括し,高齢者の姿勢異常を構築学的に解説してくださった.富田氏は片麻痺の体幹機能分析を継続しているが,運動療法に応用する理論構築段階での中間報告である.吉元氏は姿勢反射機構および体幹の立ち直り反応と歩行能力との関係の検討結果を報告してくださった.石塚氏には脳性麻痺の重心動揺図を分析し,坐位・膝立ち・立位による差を提示していただいた.いずれも力作で,読者諸氏が研究や臨床活動を続ける上で,参考にしていただける内容が豊富に盛り込まれていると信ずる.
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