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編集後記
奈良 勲
pp.354
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103024
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我が国に正規に理学療法士が誕生して四半世紀になる.しかし,当然ではあるがその歴史の前半においては,理学療法士の質・量の問題や理学療法に対する周囲の認識不足もあって,現在のように,超急性・急性期(主にimpairment)から慢性期(主にdisability),そして在宅ケア(主にhandicap)に到る総合的対応はできていなかった.最近になってやっと,理学療法が医療の主流の中で活躍する場面が顕著になってきたと感じられる.しかしまだ,その兆候がみえ始めたという段階であり,さらに理学療法士の質・量を確保することにより,国内各地でより総合的理学療法サービスを提供できるように努めなければならない.そのような日は,そう遠くない将来に実現すると確信している.
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