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編集後記
奈良 勲
pp.136
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102962
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ヒトが進化して二足歩行に至り,足は全体重を支え,かつ大地と接する唯一の部分となった.進化の過程で,この用途に適応して足の形態・機能も徐々に変化してきたに違いない.種々の動物をみると,その移動様式や生息状態により,足の形態・機能もそれぞれのニーズに適したものになっている.
福原氏によれば,人間が履物を履くようになったのは紀元2000年ころとのこと,それも,履いたのはエジプトの王や貴族だけで装飾や権威を表すものであったという.その後履物とはいえ,国の文化や風土そして用途などにより,大きく変遷してきている.
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