PTのひろば
複雑なもの簡単なもの/私の「理学療法」講義法
中島 学
1
,
大西 昇一
2
1国立泉北病院
2松阪中央総合院院
pp.183
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102733
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- 文献概要
診療報酬の改定はなされても,相変わらず運動療法には「複雑なもの」,「簡単なもの」ということばが用いられている.内容の解釈は別として,これらのことばのもつイメージについて考えてみたい.
辞書を引くまでもなく「複雑」,「簡単」ということばには一般社会におけるイメージができ上がっている.運動療法を受ける側からすると,「複雑」と言われると,自分の障害がやっかいなものであるかのような心配も生じようし,「簡単」と言われると,何となく軽視されているような感じでも抱くであろう.逆に実施側からすると,てこずって「複雑なもの」にしている場合もあろうし,また「簡単なもの」の保険点数を請求しているからといって,決して安易に考え,粗末に扱っているわけではあるまい.
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