書評
―野村 歡・橋本美芽(著)―「OT・PTのための住環境整備論」
中屋 久長
1
1高知リハビリテーション学院
pp.402
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102582
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近年,国の大きな改革路線に医療制度構造改革がある.増え続ける医療費の伸びを高齢者の自己負担増や生活習慣病の予防で抑制することが骨格となっている.そのことは,先般の診療報酬改定,介護保険制度改正に反映されている.
さらにリハビリテーション(リハ)領域での改革は,その背景に平成16年1月「高齢者リハ研究会報告」が大きく影響している.「最も重点的に行われるべき急性期のリハ医療が不十分」「長期にわたって効果の明らかでないリハ医療が行われている」「医療から介護への連続するシステムが機能していない」「リハとケアとの境界が明確に区分されておらずリハとケアが混在している」「在宅におけるリハが不十分」等々の指摘がなされている.
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