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編集後記
吉尾 雅春
pp.342
発行日 2004年4月15日
Published Date 2004/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102468
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4月.春満開.やはり心はスプリング.バネのように飛び跳ねたくなります.新人の方々や転勤された方にとっては期待と不安が交錯していることと思いますが,藤村氏のメッセージによれば三振は新人の特権とのこと.そこから学んで,大きく飛躍されますよう,編集委員一同,心から期待しています.
実はこの編集後記をお雛様の節句の夜に書いています.場所は中国黒竜江省佳木斯(ジャムスJiamusi)市のホテルです.外は-24度.昼間の最高気温でも-10度.市内を流れる松花江(しょうかこう)は凍りついて,その上を自動車が往来しています.「春は名のみの・・・」などという歌はとんでもない,間違っても出てきません.黒竜江省と北海道との交流事業として,佳木斯大学の理学療法教育の支援に来ました.中国の学生たちは日本の学生たちと違って,積極的に自己主張します.特に女性は主張することが美徳なのだそうで,彼女たちの姿勢に好感を持ちました.満足に理学療法室も器具もない.しかし,学ぼうとする心は彼らの身体から満ちあふれていて,圧倒されるものがあります.彼らから得た大きな収穫です.わからないことはひとつひとつ丁寧に咀嚼し,理解し,飲み込み,エネルギーとして蓄えようとします.彼らはこれからの中国のよきリーダーとして活躍してくれることでしょう.
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