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編集後記
吉尾 雅春
pp.546
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101206
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今年の春は,例年よりも2週間ほど早い桜前線が,日本を南から北へ駆け抜けていきました.北海道の道東では,真夏日というまるで夏の夜の花火のようなおまけまで付いて,桜の季節は終わりを告げました.それから1週間もしないうちに,同地方では雪が降り,その間の朝夕の温度差は30度以上になってしまいました.北海道全域で,芽を出したジャガイモや食べ頃のアスパラガスが霜の被害にあっています.朝夕の温度差は美味しい野菜を作るための重要な要素だそうですが,その加減が今年は厳しい結果につながっているようです.このような目まぐるしい天候の変化は,人間の仕業でおかしくなっている地球現象の1つかもしれません.
最近のガソリン価格の変化も目まぐるしいものがあります.給油のために前の車に続いて待っていた,正にその時に,リッター当たり2円値上がりの表示になってしまいました.また,周辺よりも格段に安い150円表示のガソリンスタンドで帰りに給油しようと考えていたら,1時間後に帰路についた時には,なんと157円に値上がりしていました.金額にして総額はわずか300円程度の差とは言え,「うわっ!行きがけに給油しておけばよかった」と,大声を出して悔やんでしまった私をきっと理解していただけるものと思います.この値上がりも,人間が石油をマネーゲームの対象にしていることが原因のようで,空しい想いがします.
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