特集 WCPT
WCPTのサブグループと日本の理学療法の展望
3.IFSPと日本の理学療法の展望
浦辺 幸夫
1
Urabe Yukio
1
1広島大学大学院保健学研究科心身機能生活制御科学講座スポーツリハビリテーション学研究室
pp.213-216
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101131
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はじめに
2007年6月2日から6日にかけて,カナダのバンクーバーにおいて第15回世界理学療法連盟(以下,WCPT)学会が盛大に開催された.バンクーバーはガラス張りのビルが整然と建ち並ぶ近代的な都市であるが,折しも2010年に開催される冬季オリンピックを前に建設ラッシュの状態で,雑然としていた.日本理学療法士協会(Japan Physical Therapy Association:JPTA)はWCPTの中でも主要国であり,わが国からも多くの理学療法士がこの学会に参加し,学術的交流はもちろん,社会的,国際的な振興も大いに進められたと思う.
WCPTはいくつかのサブグループを持っている.International Federation of Sports Physiotherapy(以下,IFSP)もその1つである.この名称から「スポーツ理学療法に関係する連盟」ということが理解できるだろう.本稿では,第15回WCPT学会会期中の話題を含めてIFSPの活動を紹介し,日本の理学療法の展望の中で,特にスポーツ理学療法の分野がどうあるべきか考察を進めたい.
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