特集 理学療法と連携
急性期病院からみたリハビリテーション連携の現状と課題
内田 奈々
1
,
河波 恭弘
1
Uchida Nana
1
1済生会熊本病院リハビリテーションセンター
pp.721-726
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100384
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はじめに
医療制度が刻々と変化する中,その方向性は地域の医療機能の分化・連携の推進に向けられ,それに伴い地域医療連携の強化がより一層重要視されるようになっている1).当院が所在する熊本県においては,専門高度化した各医療機関が連携し,地域で医療を完結する「地域完結型医療体制」が整備されている(図1).①かかりつけ医,②急性期病院,③リハビリテーション専門病院,④維持期のリハビリテーション・ケアを行う療養型病院や老人保健施設などの機能分化された医療機関2)のうち,当院は②急性期病院の役割を果たしている.本稿では,当院が現在取り組んでいるリハビリテーション連携の実際を紹介し,今後の方向性も併せて述べる.
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