初めての学会発表
出会い,支えられ,挑戦した…学会参加はネバーギブアップ!
佐藤 文
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1愛全病院リハビリテーション科
pp.728-729
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100154
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2005年5月26日~28日に大阪国際会議場にて,第40回日本理学療法学術大会が開催されました.私にとっては,初めての参加であり発表の場となりました.今回の体験を,私の心に感じたままに,紹介したいと思います.
学会参加へのきっかけ
私は,仙台の専門学校を卒業し,札幌にある現職場に勤めて4年目となります.今回,学会発表した症例では,身体機能が高いにもかかわらず,階段を降りることができない現象が観察されました.「このまま1人で悩んでいても絶対に解決できない!」と,悟った私は,職場の先輩や,日頃からご指導いただいている大学の先生に率直に相談し,一緒に考える機会をもたせていただきました.そして,試行錯誤しながらではありましたが,無事に目標を達成し,患者様が退院の運びとなりました.その時は,「やり遂げた!」という満足感に浸っているだけで,学会で症例報告するなど考えもしませんでした.その後,症例について簡単に経過をまとめて再度ディスカッションする機会があり,その中で全国学会での発表を勧められました.これが,学会参加へのきっかけとなりました.あの時,先生に声をかけていただかなければ,症例報告としてまとめることもなく,ただの体験のままであって,知識が身につくものにはならなかったと思います.
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