入門講座 訪問リハビリテーション・1
訪問リハビリテーションの意義とシステム
吉良 健司
1
Kira Kenji
1
1在宅総合ケアセンター元浅草 たいとう診療所
pp.439-446
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100096
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
平成12年にスタートした介護保険制度は,要介護者の増加や重度化,給付費の増大等多くの課題を抱え,現在大幅な見直し作業が進められている.平成18年4月には介護保険改正法案が施行される予定である.介護保険の理念に「自立支援」がうたわれているが,これは万一介護を要する状態になっても,早期から適切なリハビリテーションを受けて生活自立度を向上させ,地域社会へ生活を拡げていこうとするための重要な理念である.その一翼を担い実践するのが在宅における訪問リハビリテーションの役割であるが,現行の介護保険サービスのうち最も利用が進んでいないのが実情である.
訪問リハビリテーションという名称には俗称と法律用語とあり,臨床において混同して使われている.本稿では,理学療法士や作業療法士,言語聴覚士が在宅に訪問して各専門サービスを提供することを訪問リハビリテーションと呼び,その中でも現在比較的実施頻度の高い介護保険における訪問リハビリテーションに焦点を当て説明する.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.