わだい
ビトロネクチン
窪田 歴
1
,
林 正男
1
1お茶の水女子大学理学部生物学教室
pp.343-344
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906554
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はじめに
ビトロネクチン(vitronectin)1)は,フィブロネクチンと同様の細胞接着活性を持つ血漿糖蛋白質である.1985年,一次構造が決定され,免疫補体系の調節蛋白質Sプロテインと同一分子であることが明らかとなった.血漿中に0.3mg/mlとかなり高濃度で存在しているほか,結合組織,細胞外マトリックス,血小板にも存在する.ビトロネクチンの分子量は75,000であるが,通常,分子の一部が切断された,分子量65,000の分子種と混在している2,3).
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