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ミニ情報
ビトロネクチンと線溶系
朝倉 伸司
1
1自治医科大学血液医学研究部門止血血栓部門
pp.239
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903137
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- Abstract 文献概要
ビトロネクチン(VN)は,本来細胞接着仲展因子としての役割を担っているが,補体蛋白質のS―プロテインと同一であることが判明した.さらには凝固系のトロンビン/アンチトロンビンⅢ(T-AT)複合体を含め,広く,トロンビン/セリンプロテアーゼインヒビター(SERPIN)複合体と結合し,スカベンジャーとしての役割や,線溶系のSERPINであるプラスミノゲンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)と結合し,組織に限局させ,線溶活性の制御に関与していると考えられている.
最近ではさらに,PAI-1のみでなく,線溶因子のほとんどすべてと結合し,そのモジュレーターとしての役割がクローズアップされてきつつある.VNの特徴的なことは,血中に存在するnative-form (nVN)とマトリックスへ吸着やurea処理して得られるactive-form (aVN)とは構造的に大変異なっており,aVNはヘパリン結合ドメイン(HBD)やソマトメジンBドメイン(SBD)が露呈され,ヘパリン結合活性やVN多量体(VN-multimers)形成を促進させる.VN-multimersは強力なヘパリン結合活性を有し,血小板凝集にも関与.しており,vWF-multimersと近似した性格を有すると推定される.
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