増刊号 臨床血液検査
II.止血機能検査
2.検査の実際と症例の解釈
3)線溶検査
A.検査法
(2)α2-プラスミンインヒビター
飯島 憲司
1
1鳥取大学医学部附属病院検査部
pp.286-288
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906534
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α2-プラスミンインヒビター(α2PI)は線溶反応を抑制する主要な生理的インヒビターであり,その先天性欠損症1)は特異な出血症状を示すことからも,生体内での止血機構に重要な役割を果たしていることがうかがえる.また,α2PIの動態は生体内における線溶現象を反映すると考えられ,現在では凝固・線溶検査の必須の項目となっている.
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